学生時代に力を入れて取り組んだことは自炊です。

一般人です。自身の経験をもとに回顧していきます。

再受験で入った大学4年間を終えて

 

先週、在籍している大学、学部の卒論を提出し、晴れて4年間を過ごした大学を卒業する見込みが立った。とてもあっという間に過ぎ去ってしまった4年間だったなと灌漑にふけっている所である。

 

私は現在、慶応義塾大学文学部社会学専攻に在籍しているが、この大学へは再受験を経て、入学している。高校を卒業した後、河合塾へ入塾、その後筑波大学人文文化学群人文学類へと入学後、退学し、今の大学へと至る。

 

再受験をしたときには、いろいろと思案した自分である。人生の岐路に立たされたことのある多くの人があの時の自分の選択は正しかったのかと考えることがあると思うが、では、再受験をして私の人生は豊かになったのだろうか。今回の記事では、特に再受験の予定のあるほぼすべての人が悩まされるであろう、再受験をした際のメリット、デメリットについて述べていきたい。

 

 

再受験をした理由

まず私が再受験をした理由を赤裸々に打ち明けていきたい。理由は大きく分けて3つある。

まず1つ目は純粋に「慶應」に入りたかったからである。早稲田大学と並び、私立の雄とされる慶應義塾大学。私は田舎の出身であるが、そんな田舎にも慶應の名前は轟いていた。慶應に入れば「絵にかいたような華やかなキャンパスライフ」を送れるのだろう…そんな妄想が高校時代から私の頭のなかを満たしていた。

4年間を過ごしてみてその妄想はあながち間違いではなかったように思う。キャンパスからは東京タワーを見ることができるという好立地。サークル活動も豊富で、スポーツ系から勉強系まで様々。勉強に打ち込む人、遊んでばっかりの人、国立大学を落ちてきた人。いろんな人々がいて、小池都知事が打ち出す前からダイバーシティを実現している。そんな場所が慶應である。私は早稲田のサークルにも在籍しているが、この多様性に関しては早稲田も同様で、いろんな人を見かける。多様な人と交流したい、そういう人が目指す場所としての早慶は目標としては妥当であるのではないかとも感じる。

 

2つ目は社会学を学びたいと思っていたからである。私は高校時代から大学では社会学を学びたいと思っていた。昔読んだ本の中で、20世紀で最も社会に影響を与えた人類学者といわれるレヴィストロースの言葉を読んでからこんな面白い考えをする学問があるのかと感じていた。学問分野も幅広く、哲学をベースとしたものから、心理学系のものまで。ミーハーな僕には特に売ってつけの学問だと思っていた。慶應の文学部は社会学が特に盛んな学部である。例年の慶應文学部の入試の中にも社会学と絡めた問題が頻繁に出題される。自然と慶應社会学で学んでみたいなという考えが私の中には育まれていた。実際に私は社会学専攻に所属しているが、4年間学んでみて本当に社会学を選んでよかったと感じている。授業がすごく面白く、私の興味分野とマッチしている部分も多い。筑波大学時代は後期入試で入ったということもあり、人文学類では人類学しか学ぶことが出来なかった(筑波大学では社会学が別の学群に属しているため)。これに関しては社会学専攻として学べたことがとてもよかったと思っている。

 

3つ目は都会で大学生活を過ごして見たかったからである。先ほども述べたが私は田舎の出身である。兄が都会の大学で学生生活を過ごしていたのを見ていたということもあり、都会で学生生活を過ごしたいという考えは自然に強くなっていった。実際東京の大学で過ごしてよかったと思う理由の一つに、文化施設に気軽に行くことが出来るというものがある。慶應のあるJR田町駅からは美術館などの多い上野駅や六本木などに比較的すぐに行くことが出来る。実際に私は授業終わりに美術館などに行ったこともあり、この点はやはり都心部にある大学だからこそ出来ることであるなと感じている。

 

そんな理由から、再受験をして慶應に入ったわけであるが、では実際に4年間を過ごしてみてどのようなメリット、デメリットを感じたのか。これを記していきたい。

再受験をしてよかったこと

まずメリットの1つ目は納得した形で大学生活を送ることが出来たことである。これは私にとってはとても大きかった。筑波大学はとてもいい大学であるが、私が大学に求める要素は満たしていないところもあり、入学当初はかなり意気消沈していた。そのまま4年間を過ごしていたら無為に時間を過ごして卒業をしていたと思う。その中で再受験をするという形をとったことで、まず自分の人生について考える貴重な期間となった。自分はどう生きたいのか、自分はどんな大学生活を送りたいのかを真剣に考え抜いた。

実際に4年間大学で過ごしてみて残念だなと思ったことの一つに適当に学部を選んだためにあまり授業に関心を持てないという学生を多く見かけたことがある。自分の興味あるものを真剣に考えていればそういったミスマッチは起きなかっただろうにと考えると、自分の興味のある専攻を目指して再受験を行った自分の経験はすごくプラスとなった。

 

2つ目はとにかく精神的に強くなれたことである。仮面浪人は間違いなく“危ない橋を渡る行為”である。大学に入っても受験勉強を続けるという行為は、大学1年時にあまり楽しい思い出を作ることが出来なくなってしまうだけでなく、友達が作れずにそのまま4年間を終えてしまうというリスクもある。その中で自分の決めた目標に向けて苦しい中やり抜いたことで自信に繋がった。加えて人生は結局何とかなるというポジティブシンキングも身に付いたように思う。「物事に悲観的に、人生に楽観的になることが大切だ」というのは前読んだ書籍に書いてあった格言だがこのような考え方を実際に得ることが出来たと考えている。

 

3つ目は語学で無双できたことである(笑)。前の大学で1年間やっていたスペイン語はクラスでも常に上位だった。絶対に他の人が知らない文法や単語を披露した時の快感は忘れることが出来ない。

まあ3つ目は半分冗談だが、そんな感じである。しかし仮面浪人をしたことで得たのはメリットだけかというとそんなこともない。次にデメリットについて書いていきたい。

 

再受験をして感じたデメリット

 デメリットとしてはまず教養科目に関しては若干筑波大学の方が面白かった。さすが国の研究機関として位置づけられているだけあり、一線級の先生方が集まっていた。特に文系の学生でも理系の学問について学ぶ機会がたくさん用意されており、この点に関してはリベラルアーツ的教育は筑波の方が勝っているように思う。

また広大な施設を利用した体育の全学生必修化などは健全な肉体づくりにはとてもいい取り組みだと思うし、友達も作りやすいなどメリットしかない。教育にかける意気込みでは筑波の方が上なのではないかと思う。

 

デメリットとしての2つ目は間違いなく就活が不利になることである。(笑)私は二浪+再受験であるため就職活動の面接時には白い目で見られることも多かった。なんだかんだ言ってやはり浪人や留年はしない方が世間体はいい。まあそんな企業はこちらから願い下げだというメンタルで望めば大丈夫だが、少なからず年齢を気にする日本企業もあるためそういった業界や企業に本気で入りたいという学生は経歴に傷がつかないような選択をするのもありなのではないかと思う。

 

総括

ここまでメリット、デメリットを書いてきたが、私はこの4年間は最高の大学生活だったと胸を張って言うことができるし、それは一重に再受験をしたからこその大学生活だったと考えている。再受験は自分だけでなく、家族、特に親に迷惑をかけてしまう行為である。私は比較的理解してくれる親がいてくれたおかげで再入学をすることが出来たが、難しい家庭も多く存在するのではないかと思う。再受験を検討している学生は親御さんとのコミュニケーションをおざなりにしてはいけない。精神的にもかなり追い込まれる再受験。そんな苦しい状況の中で最終的に助けてくれるのは家族や友人に他ならないのだから。